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Pre Caravan ソウル滞在記3

昨日はnamsan parkの近くにあるヘバンジョンという地域に行って来ました。city hall stationで今津さんと待ち合わせて、そこからバスで15分くらいでした。まず最初に向かったのは、スユノモR(Rはrevolutionの略らしい)。勉強部屋二つとキッチンがあり、食事も自分たちで作り一緒に食べるそう。この日はニーチェの研究家のゴビョンゴンさんらの出版記念パーティーだった。本の内容は「ノモハッキョ(ノモが超える、ハッキョが学校という意味だそうです)」。大学ではない場所でドフトエフスキーや聖書などの古典を読む会や場所についての本、とのこと。スユノモRでもスピノザの読書会をやっていて、ふと、気流舎の読書会などを思い出しました。

スユノモRは働きながら読書会を運営、執筆して、知識を生産する人たちが多いと聞きました。Rの他にもスユノモNもあり、そちらは研究者が多いとか。

案内してくれたパカスさんの話では、もともとヘバンジョンは、戦争を生き抜いた人たちが山の斜面に住み始めた地域で昔は家賃が安く、活気が出始めたらしい。今は俳優のような有名人が住むほど人気があり、カンナム地域の投資家が開発に力を入れ、家賃が徐々に上がってきているようす。パカスさんは、こんな身近なところでジェントリフィケーションが起こるなんて、と驚きながら話してくれました。

その後、ビンカゲというカフェへ。ここは、ヘバンジョンのコミュニティースペースのような場所で、ジンを作ったり、本や漫画が置いてみました。上映場所の候補地の一つでそこまで広くないけれど、ヘバンジョン地域の自立した雰囲気がとても気に入りました。

大学に属しているかどうかに関係なく、出版会社に携わってるかにかかわらず、勉強会やスモールプレスの発行を通じて、知を生産していこうという姿勢にモリくんとの共通点なども感じました。

カフェのオーナーに映画のDVDと資料を渡し、ヘバンジョンを後にしました。

その後マロニエ公園という場所で、障がい者団体の抗議行動があると聞き、寄ることに。どうやら野外ステージの段差で車椅子の方が転んで、自費で治療しなければならず、公園側に車椅子でも行き来できるスロープをつけてほしいという内容。しかし内容よりも車椅子のおじさんがパワフルでピコピコハンマーにペンキをつけ、段差をペッタン、ペッタン叩くパフォーマンス。真剣な場面だけど、失笑してしまいました。そのあと、公園職員が洗浄してたのは言うまでもありません。

なんでこんなパフォーマンスを公園側や市側が黙ってみてるのかなあと思ってると、パフォーマンス後に伺ったノズル?の家という障がい者の当事者団体の事務所に、活動の歴史を紹介する写真が。さっきのピコピコハンマーのおじさんがバスや駅に対して、車椅子でも利用できるように要求していて、鎖を身体に巻きつけながら直接行動する果敢な写真も目にしました。

彼らの活動にはただただリスペクトです。

今津さんやByul kkolのカフェにいた人々とノズルの家の人々が繋がっていることもいいなぁと思いました。(いいなぁ、とか言うと最近糸井重里を思い出してしまう)。日本の野宿者運動に中央線の国立や高円寺、下北界隈の人が駆けつける感じ。

そのあと、今津さんと別れ、延世大学にいる和田さんやカゲモトさんらと合流。そこに初日お世話になったJunanも駆けつけてくれて、ソウル最後の晩餐となりました。

本当にいろんな人にお世話になりっぱなしのソウル滞在でしたが、上映場所を探す上でソウルの友人が増えて、本当に嬉しい。そして、上映するために来年訪れるから再会できるというのも楽しみ。

本当にお世話になりました!

また会いましょう!


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