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【映像レーベル・地球Bとは】
若手映像作家・自主制作映画における配給・制作・上映を実施、または支援する任意団体です。
映像レーベル・地球Bへようこそ。自分が作ったものを流通させたい、人に見てもらいたいという思いから映像レーベルを立ち上げました。
最近はyoutubeにアップロードするという手もあると思います。高いアクセス数を稼いでお金を作っている人もいます。毎日映像をアップロードすることの大変なので、彼らの努力はすごいと思います。ただ、5分以内の面白い映像を作ろうと思っていない・作れないわたしは、別の方法を考えなければなりませんでした。
でもよくよく考えると、自分の関心のあるドキュメンタリーの大先輩たちは、自主上映会というのを開いて日本中を行脚していました。自分の関心のあるテーマの映像を作り、人に見せる。この行為をどんどん広げていけば、次の制作を行う基盤(お金の面でもにも人脈の面でも)ができるのではないか。今ではそんなことを考えています。
レーベルにしようと思った理由。それは、日本がどんどん右傾化・ネオリベ化する中で、どうやって制作を続けていけばよいかを、イギリスのポストパンクが作っていったインディーズ・レーベルからヒントを得たからです。次の引用を記しておきます。
「ポストパンクの初期段階、78年から80年にはこういった社会的転換はものすごい恐怖と緊張の感覚を生んでいた。英国では極右やネオ・ファシスト政党が選挙政治と路上での恐ろしい暴力と両方の場において復活していた。・・・国内にいながらある種の文化的追放者といった立場に追いやられ、ポストパンクの人々は自分たちのレーベル、配給、レコード店の独立インフラによってオルタナティブ・カルチャーを築こうと試みた。・・・バンド自身が自分たちのレコードをリリースし、地元のプロモーターがギグを企画し、ミュージシャンの共同体(コレクティブ)がバンド演奏のできるスペースを作り、小さな雑誌やファンジンがオルタナティブ・メディアとしての役割を果たした。インディペンデント・レーベルたちは、左翼イデオロギーというよりむしろ、メジャー・レーベルは今日の最も重要な音楽を育てるにはのろまで想像力に欠けて商業的すぎるという信念にもとづいた反企業的ミクロ資本主義のようなものを提示した。」
『ポストパンク・ジェネレーション 1978-1984』著サイモン・レイノルズのプロローグより
引用したようなオルタナティブ・カルチャーは日本にもあり、そんなカルチャーを盛り上げていけたら、と思います。
中森圭二郎 (2013年12月2日更新)